クラウドストレージサービスを提供するBackblazeは、2021年6月末の時点で2つの大陸にまたがる4つのデータセンターを運営しており、17万8166台のデータドライブと3298台のブートドライブ(起動ドライブ)を所有しています。そんなBackblazeが、2021年第2四半期(2021年4月1日~6月30日)におけるHDDやSSDの故障率レポートを発表しました。
The Best Unlimited Online Backup and Cloud Storage Services
https://www.backblaze.com/
Hard Drive Reliability: A Look at HDD and SDD Failure Rates
https://www.backblaze.com/blog/backblaze-drive-stats-for-q2-2021/
Backblazeが2021年6月末時点で所有していた17万8166台のHDDから、テスト用と台数が60台未満のモデルを除いた合計17万7935台のHDDについて、2021年第2四半期の故障率を示した表が以下の通り。HDDの合計台数は17万7935台、3カ月間の通算運用日数は1588万4445日、故障したHDDの台数は439台、通算の年間平均故障率(AFR)は1.01%となっています。2021年第1四半期のAFRは0.81%であり、約1年ぶりにAFRが上昇に転じたとのこと。
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2021年第2四半期にはSeagate製の6TB「ST6000DX000」、HGST製の12TB「HUH721212ALE600」、WDC製の16TB「16TBWUH721816ALE6L0」が故障ゼロを達成。このうち、Seagateの「ST6000DX000」は平均稼働年数が74カ月(6年2カ月)を超えるかなり古いモデルですが、2020年も1台しか故障しなかったとのこと。一方、WDCの「16TBWUH721816ALE6L0」は導入から3カ月しかたっていませんが、624台が故障なしのスタートを切ったのは素晴らしいとBackblazeは述べています。
反対にAFRが4%を超えたのは、4.07%を記録した東芝製の4TB「MD04ABA400V」と、5.55%が故障したSeagate製の14TB「ST14000NM0138」です。東芝の「MD04ABA400V」は稼働台数が98台しかないため、1台が故障するだけでAFRは4%を超えてしまいます。1653台中23台が故障した「ST14000NM0138」は、2021年からアメリカ西部にあるDellのストレージサーバーに導入されたとのことで、BackblazeはDellと協力して高い故障率の根本原因を特定する作業を行っているとのこと。
なお、AFRはモデルの台数や稼働日数によって大きく左右されるため、Backblazeは「モデル別の台数×運用日数の累積である『Drive Days(ドライブ日数)』が25万日以上」のモデルについて、AFRの正当性を保証できるとしています。ドライブ日数が25万日以上のモデルを見ると、最もAFRが低いのはHGST製の12TB「HUH721212ALE604」が記録した0.14%で、最も高いのはSeagate製の12TB「ST12000NM0007」が記録した2.06%となっています。
>>2 へ続く
2021年08月16日 09時30分
GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20210816-backblaze-hard-drive-reliability-q2-2021/
また、BackblazeはブートドライブにHDDとSSDの両方を使用しており、それぞれの故障率の比較も公開しています。2013年4月~2020年12月にかけてのHDD故障率は以下の通りとなっており、累計9670台のうち故障したのは551台、通算AFRは6.26%です。
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一方、2013年4月~2020年12月にかけてのSSD故障率は以下の通りで、累計1614台中故障したのは7台、通算AFRは0.79%となっています。
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一見するとHDDよりSSDの方が圧倒的に故障しにくいように見えますが、BackblazeはHDDとSSDではライフサイクルに違いがあると指摘。HDDは平均稼働月数が「49.63カ月」であった一方、SSDの平均稼働月数は「12.66カ月」だったそうです。
そこでBackblazeは、HDDの平均稼働月数が「12.66カ月」に近かった2013年4月~2015年12月のスパンでHDD故障率を算出しました。その表が以下で、累計1160台のうち故障したのは11台、AFRは1.54%となっています。
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ライフサイクルを合わせた時点でのHDD故障率とSSD故障率を比較した表がこれ。調整なしの時点よりは開きが少ないものの、やはりSSDの方が故障しにくい傾向が確認できました。
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HDDとSSDの導入からの故障率推移をグラフ化すると、HDDにおける2014年~2016年の推移とSDDにおける2018年~2020年の推移は類似しています。今後、SSDの故障率もHDDと同じように上昇していくのか、それともHDDとは違う推移をたどるのかについて、Backblazeは今後のレポートで報告すると述べました。
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一番容量が大きいのは10TBで、一番台数が多いのは6TB。
そのうちエロ以外はどの位?
俺はもう16TB使ってるぜ
熱暴走からの電源バチッからのOS再インストール5回やっているけど
まだ物理的に壊れてはいない
30年以上前のオートリトラクト機能の無いHDDならともかく、
電源ブチ切りでHDDが物理的に壊れることはないかと(中のデータは別として)
「ストップキー 押してから電源切る」
だな。
HGSTはゴミ
Seagateの方が壊れない
SeagateはNAS用以外は漏れなく壊れたか動作が怪しくなった
500GBのHGSTは10年ぐらい使ってるのや6万時間以上使ってるのもあるけどまだ普通に動作してる
昔からそんな感じだったけど今も変ってないんだな
データセンターじゃ回転する稼働部の有るHDDの方が負荷が高くて故障しやすそう。
ウチも2004年に複数台買った日立IBMが未だに元気w
一般的な個人用途では
総書き込み量の上限に達する前に
確実に使用者のほうが先に逝くw
SSDだから突然死するってものでもないよ。
データ領域の方から死に始めた場合はファイル破損が出だしてログにもエラーが残る。
そうなったら交換時。
今まで2台SSDが死んだけど、どちらも兆候があったので無事移行できた。
俺はいきなりぶっ壊れたよ
データコピー中に突然IOエラー発生
容量120GBのはずが20MBになって読み書き不能になった
もちろんデータサルベージも不能
幸い殆どバックアップ取ってあったからマシだが
SSDは運だよな。
ファイルテーブルあたりが壊れたら即死だし、データ領域の破壊なら即死は免れる。
あれなんで何だろうな
(´・_・`)
持って2年から3年
PCの電源ほど電圧や電流が安定してないからか温度か、猫か嫁か
HDDとSSDは甲乙つけがたい感がある。
HDDの性能がよくなったのか
それまでは3-4年で壊れてたのに
SSDはTRIM必要とか改善して欲しいわ
SSDは年々価格が手頃になってきているし、俺はバックアップ用のドライブも順次SSDに切り替えだわ。
11台あってバリバリ動いてる
WDは緑以外は故障なし
家族のPCに組み込んだり自作のお供にしてるHGSTたちは10年選手ながら未だ故障0
WD Blueはガチで品質悪くなったな
WD Greenは想定外の用途であるNASで使っても4年経っても故障ゼロだけど
WD Blueは6台買って二年で6台全部がS.M.A.R.T.エラー出たわ
今はSeagateの方がまだマシって印象
intelliparkを300sか無効に再設定しないと劣化速そうだよな。
俺はSMR版も避けてCMRの4TB買ったし、確かに色々めんどくさいから避ける気持ちも分かる。
HDDが廃れる事はまずないだろうなあ
出荷ベースの記憶容量ではHDDがSSDを圧倒
HDDの出荷台数は漸減傾向にある。 2019年の四半期出荷台数は7,700万台~8,300万台の間で推移した。 ところが2020年第1四半期は前期比(前四半期比)14%減の6,756万台に減少し、続く同年第2四半期は同13%減の5,875万台とさらに落ち込む
そりゃそうだ。
テータセンタでどれだけ大容量使ってるか。
消費電力が低いくらいでデータセンタで
SSD使うメリットなし。
さらに激烈に高い。
うむHDDはまだまだ安泰だな(・∀・)
引用元: ・【ストレージの寿命】合計18万台近いHDDの故障率レポート2021年Q2版をBackblazeが公開、HDDとSSDの故障率比較も [エリオット★]